代表挨拶

第２回 ワンヘルスネットワークフォーラム　開催にあたって

皆様

　このたび、 「第２回 ワンヘルスネットワークフォーラム」 を202３年12月2日（土）に東京赤坂インテ―シティコンファランスにて開催いたすこととなりました。

　2019年12月31日に発生して以降、全世界でパンデミックを起こした新型コロナウイルス感染症は2023年5月8日に5類感染症へと類型変更がなされましたが、いまだに感染が増加しつつあり、予断を許さない状況となっています。また、新型コロナウイルス感染症だけでなく、インフルエンザやMポックス、麻疹、RSウイルス、ヘルパンギーナなどのウイルス感染症に加え、ＭＲＳＡやカルバペネム耐性菌などの薬剤耐性菌感染症、真菌感染症、クロストリジオイデス・ディフィシルによる病院および市中感染など、さまざまな新興・再興感染症が問題となってきています。

　今回の第２回ワンヘルスネットワークフォーラムでは新たな企画のもと、さまざまなテーマを取り上げています。

　新型コロナウイルス感染症の危機管理における課題や後遺症、ワクチン、変異株の病原性など、新型コロナウイルス感染症パンデミックに関するさまざまな講演や、腸内細菌フローラに関する最新のトピックス、感染症のリスク評価に関するワークショップ、医療施設における環境衛生・空気清浄機の有用性に関するワークショップ、生涯を通じたワクチンによる感染症予防、医療環境における真菌制御ならびに深在性真菌症、学校における環境衛生・清掃プロジェクト、ワンヘルスの観点からの感染症対応、感染症とリスクコミュニケーションなど、さまざまなテーマでの最新情報を提供させていただくこととなっています。
　また、加えて、企業による専門的な情報提供を行うインダストリアルセミナー、感染制御に関する機器展示など、社会全体における感染症対応として、ワンヘルスの時代の感染症対応の最前線の情報を盛り込んだ 『情報共有の場』 を提供させていただきます。

　「第２回 ワンヘルスネットワークフォーラム」 は、さまざまなテーマで、最新の貴重な情報を共有することができ、またスキルアップをはかることができる機会となっており、医療現場・介護現場、学校保健、市中での感染症対応にあたられる多くの方々にとって、極めて有用な学術集会であることを確信いたしております。

　「第２回 ワンヘルスネットワークフォーラム」に多くの方々に御参加いただき、最新情報の共有化がはかられ、活発な討論がおこなわれることで、社会における感染症危機管理ソシアルネットワークが構築されていくことを期待いたしております。

謹白