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更新日:2022/04/05

第1回 ワンヘルスネットワークフォーラム
~明日の感染制御を考える~

第1回ワンヘルスネットワークフォーラムはおかげさまで多くの皆様にご参加をいただき、
盛会裡に終了することができました。

参加者ならびに関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

ご挨拶

皆様

このたび、「第1回 ワンヘルスネットワークフォーラム」を2022年8月27日(土)に仙台国際センターにて開催することとなりました。

新型コロナウイルス感染症は、2019年12月31日に中国武漢で原因不明の肺炎として報告されて以降、全世界で感染が拡大し、まさに100年に一度の感染症:メガクライシス(巨大な危機)となっています。感染症を取り巻く問題点として、感染症が“グローバル化・ボーダーレス化”しているとともに、感染症の原因となる微生物が多様化し、動物由来や環境由来の微生物がヒトに感染を起こすことが明らかとなってきており、いわゆる“ワンヘルス”の考え方を理解し、対応していくことが必要となってきています。

そのような状況の中、昨年2021年6月に、ワンヘルスという観点に立った新たな情報の共有化、エビデンスに基づいた対応、連携・協力、人材育成、リスクコミュニケーションなど、総合的なストラジ―に基づいた、社会全体でヘルスケアに取り組むソシアルネットワーク構築をミッションとする、『ジャパンワンヘルスネットワーク財団』が設立され、行政、大学、医療・保健機関、自治体、企業・団体、メディア、国民の皆様を結ぶソシアルネットワークを構築し、安心・安全な社会の実現に向けて活動を展開しています。

感染症は、感染し発症する個人の問題であると共に人から人へ広く伝播拡大していくため、社会全体の問題であり、多角的な視野に基づき、社会全体で総合的に対応していく必要があります。特に、今回の新型コロナウイルス感染症で明らかとなったのは、いかに正しい情報を迅速に多くの人々が共有化できるか、という点であり、感染症に関するさまざまな情報の共有化が、まさに感染症対策のキーワードとなっています。

これまで、多くの皆様方に継続した御支援・御協力をいただき、11回にわたりJ感染制御ネットワークフォーラムそして感染制御ソシアルネットワークフォーラムを開催し、感染症に関するテーマを網羅的に取り上げ、シンポジウムやワークショップ、教育セミナーなどを通じて、様々な分野で感染症に取り組んでおられるご参加の皆様に最新の情報を共有させていただいてきました。2008年以降、このJ感染制御ネットワークフォーラムには延べ7,000名以上の方々が参加され、我が国の感染制御に関するモデルネットワークの開催するフォーラムとして高く評価されてまいりました。

今回、開催いたします「ワンヘルスネットワークフォーラム」は、『ジャパンワンヘルスネットワーク財団』の活動の一環として開催するものですが、本フォーラムでは、医療関係者や介護福祉スタッフ、保健行政担当者、学校関係者、関連する企業の皆様方が、新型コロナウイルス感染症をはじめとするさまざまな感染症の診断・治療・予防に関する最新の情報を共有し、共に考えていくことができる『情報共有の場:プラットフォーム』を提供していくことを目指しております。

フォーラムでは新たな企画のもと、さまざまなテーマを取り上げています。総合的なワンヘルスシンポジウムや感染症・感染制御領域における喫緊の課題を取り上げたワークショップに加え、さまざまなテーマの教育セミナー、企業による専門的な情報提供を行うインダストリアルセミナー、新型コロナウイルス感染症に対する活動紹介パネル、機器展示など、社会全体における感染症対応として、ワンヘルスの時代の感染症対応の最前線の情報を盛り込んだ『情報共有の場:プラットフォーム』を提供いたします。

多くの方々にご参加いただき、最新情報の共有化がはかられ、活発な討論がおこなわれることを期待いたしております。

謹白

2022年8月吉日
ジャパンワンヘルスネットワーク財団
代表理事 賀来 満夫

東北大学名誉教授
東北医科薬科大学特任教授
東京都参与